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スポーツアナウンサー 12月17日号

スポーツアナウンサー 12月17日号

プロの撮り方 実践の露出 12月10日号

成長なき時代のナショナリズム 12月3日号

プレゼン 11月5日号

西日本新聞11月6日夕刊

ヒトラーとヴァイマル憲法 10月15日号

多縁社会 9月24日号

崩れゆく世界生きのびる知恵 9月17日号

国会議事堂 9月10日号

日本の山を数えてみた 8月20日号

日本の大和言葉を美しく話す 3月25日号

 〈大和言葉が日本人の心に染みるのは、日本の風土の中で生まれた言葉だからです〉と、このほんの前書きに記されている。他でもない日本という国土で日本人が日々の暮らしをして倦まずたゆまず紡ぎ出してきた言葉であるからこそ心と体が切なさに震える、それが大和言葉である。
 なぜおぞましいことをレイプといったりストーカーといったりカタカナ文字を使うのか。それらの言葉は日本人の暮らしに根付いていないから醜さを包み込んだ表現になるからであろう。
 作文の技を磨こうとするとき、もっともキモとなるのは、言葉の数の豊かさであるとつくづく思う。豊かにするために大和言葉、漢語、カタカナ語を意識することが必要だとこの本を読んで思った。(あ)

新潮45 1月号 2月1日号

 西日本新聞三十日朝刊「論壇時評」(執筆 佐藤卓己京大准教授)によれば、総合雑誌の雄「文藝春秋」が約十年間で十七万部減らし二十八万部になったそうだ。衝撃的だと准教授は書く。私も活字人間に属する方だから淋しいと思う。しかしものは考えようで、様々な主張や論争を三百ページほどにまとめた総合誌がいまだに十指を越えるくらいに発行されている日本という国は素晴らしいと感謝したくなる。
 あくまでも左の位置に昂然とそびえ立つ岩波の「世界」から最右翼を占める「正論」まで屹立する様は、特定秘密保護法なんか吹っ飛びそうな勢いである。
 というわけでどちらかといえば敬遠していた「新潮45」を篠栗図書館においてあったという理由だけで手にしたのが一年前くらいだったか。その執筆陣の個性的で斬新な視点に参ってしまった。
 図書館では今月号は借りることができない。一つ前の一月号には、少なくとも5本の必読記事がある。中でも、今度の解散に関わる政局の渦に迫った〈「安倍おろし」の政局を仕掛けた財務省〉は、多くの知らなかった事実や、政局の見方を教えてもらって、しびれた。

女性たちの貧困 1月25日号

 「ワーキングプア」につづき、NHKの会心作「調査報告 女性たちの貧困~“新たな連鎖”の衝撃~」を書籍にしたものである。
 確かに恐るべき現実に肉薄し、映像化、文章化した功績は大きい。ただ、次の点で疑問が残る。貧困に突き落とされた女性たちをあまりに健気に描きすぎることだ。こんなにがんばっている人になぜ救いの手は伸びてこないのかと訴える。そうした方が話としてはおもしろい。だが現実は違う。千差万別だ。解決の出発点はあくまで現状の正確な把握であり、対策を間違うことになる。とはいうものの読む価値ありの本ではある。勝ち組は衝撃を受けた方がいい。とりわけ男性は。

 三年前に夕張市の市長に三十歳で当選した鈴木直道氏が著者である。
 夕張市は全国で唯一財政破綻をした自治体である。夕張市は一時期模範自治体だった。炭坑の廃山に見舞われながら、観光の町メロンの町として鮮やかに復活した。その復活の手法がもてはやされた。だがまさにそのやり方が命取りとなった。
 並の破綻ではない。手の着けようがないほどの財政状況であった。なぜこうなるまで放置していたのかと誰もが呆れた。だが我々は夕張市を笑うことはできない。八百兆以上の国債を抱える日本国の国民だからである。なぜこんなになるまで放置していたのかとバカにされることが起こってもおかしくない財政の状況にある。
 著者と読者である私は相性がよくないのか、彼が目にも鮮やかな活躍をしたとは感じなかった。だが、夕張が抱えている問題を知るという点では読んで損はなかった。
 人口は減っていくという趨勢の中で、人口減を食いとめることを目標にする市長でいいのかと著者は問題提起する。人口減を前提とした政策を対置すべきではないのかというのが著者の主張であり、実践である。
 勢いのある篠栗町は夕張とは確かに違う。だが夕張の苦悩は参考になる。

◇ {雨と住まい} 1月

 日本の住まいの要諦は湿気対策だそうである。高床式の住居は日本のほかは数カ国しかないという。湿気対策が日本の家屋の美しさをもたらしていることがよくわかる写真集である。